庵野監督最新作にてシンシリーズ最新作の「シン・仮面ライダー」早速2023年3月17日の最速上映にいった感想をまとめました。
筆者はエヴァや庵野作品のファンなのですが仮面ライダーシリーズはほとんど見たことがない全くの初心者です。
そんな仮面ライダー初心者が「シン・仮面ライダー」を楽しむことが出来るのか?やはり復習してから見たほうがいいのか?これから始めて見る人たちに向けて記事を書きました。
ネタバレなしでレビューしますのでご安心ください。
シン・仮面ライダー(2023年)
2023年製作/121分/PG12/日本
配給:東映
あらすじ
悪の組織ショッカーの計画を阻止するために本郷毅は仮面ライダーとなり戦う。
スタッフ・キャスト
監督:庵野秀明
脚本:庵野秀明
原作:石ノ森章太郎
製作:紀伊宗之
小出大樹
音楽:岩崎琢
撮影:市川修
鈴木啓造
編集:辻田恵美
出演:池松壮亮
浜辺美波
柄本佑
西野七瀬
塚本晋也
手塚とおる
松尾スズキ
森山未來
シン・仮面ライダー レビュー

仮面ライダーを殆ど見たことが自分が「シン・仮面ライダー」を観て感じた率直な感想は、
「庵野秀明成分満載で楽しかった!」という事。
これに尽きる映画でした。
なので、逆に庵野作品が苦手な方は受け付けないかもしれません。
また、PG12なだけあって血しぶきも多いので血の描写が苦手な方は気を付けたほうがいいでしょう。
特撮アクション
仮面ライダーといえば「ライダーキック」ですよね。全然仮面ライダーを見ていない自分でもそれくらいは知っているのですが、
本作のライダーキック滅茶苦茶カッコよかったですね。高所からの超高速なライダーキックは破壊力抜群で必殺技にふさわしいものでした。
また、スピード感あふれるアクションがとても爽快だと感じました。
理由としてはスピード感と効果音がとてもマッチしているという事。
打撃音や風を切る音、変身の音などカメラワークと効果音がとてもいいのです。
これは劇場の大音量のスピーカでこそ生える演出だと思うのでこれだけでも劇場で観る価値があるのではないかと思います。
個性的な敵
仮面ライダーといえば敵役も個性派ぞろいでとても良かったです。
特にハチオーグのマスクの造形が滅茶苦茶カッコいいと感じました。
あの目の光り方がとてもツボなんですよね。
それぞれ特徴的な戦い方かつ弱点がしっかりあるというのが日本のヒーローモノの様式美だと思うのですが、このような”お約束”な演出もいいものですよね。
また、事前情報では出ていなかったオーグも登場するので必見です。
役者陣が素晴らしい
池松壮亮はじめとするキャストの面々が素晴らしかったですね。
苦悩する本郷を上手く演じた池松壮亮や、それに対してあっけらかんとした一文字役の柄本祐などキャラクターの個性を上手く引き出せているように感じます。
特に女性の登場キャラクターが素晴らしく、浜辺美波が物語をリードしていました。
浜辺美波演じる緑川ルリ子を観るため映画でもあるといっていいでしょう。
評価は賛否両論⁉
ただ手放しでは絶賛できないというところは明言しておきます。
先ほど述べたスピード感あふれるアクションは、ところ変われば少し分かりづらい点もありアクション映画として少し勿体ない点も感じます。
原作のオマージュなのかもしれませんが、シンとついているだけあって原作へのリスペクトもありつつ進化も観たかったですね。
また、もう少しCGの質が良くなればいいのにとも思います。
特撮部分は素晴らしいのですがリアルを補うCGがちょっとチープに感じてしまうのです。特撮とCGの使い分け、CGのクオリティーこの部分が没入感をそいでしまっているようにも感じます。
とはいえ、シンシリーズの制作とても難しいものだと思います。
例えば自分の好きな作品で「男はつらいよ」や「仁義なき戦い」を現代で「シン・男はつらいよ」「シン・仁義なき戦い」として作りますよとなった時に、やはり難しいと感じるのは原作の時代感を現代に合わせるというところだと思います。
シン・ゴジラの場合それが上手くいっていたのですが、「シン・仮面ライダー」の場合そこが上手くいっていなかったように感じます。
ですが、これはあくまで個人の感想なのでまずは観てそれぞれ感じてほしいと思います。
上で述べた点を含めても個人的には楽しめた作品でしたので、劇場で観るのを迷っているのであれば、劇場に行くのをおススメします。
初心者でも楽しめる?
仮面ライダーを観たことがない人でも楽しむことが出来るのでしょうか?
自分の見解は、
仮面ライダーを観たことなくても内容は理解できるから、庵野作品が好きなら問題なし!
だた、初代仮面ライダーの1話は観ておいた方がいい。
本郷がなぜ仮面ライダーになってしまったのかものすごく足早に説明されるのですが、この生い立ちを知らないと少々置いてきぼりを食らうかもしれないので、
東映のyoutubeチャンネルで公開されている「初代仮面ライダー 第一話」を観てから鑑賞することをおススメします。
期間限定で冒頭映像公開中
シンウルトラマンの時同様、シン仮面ライダーの冒頭2分49秒が期間限定で無料公開されています。
まだ観に行こうか迷っている方はこれをみて判断してもいいかもしれませんね。
公開期限がいつまでなのかは記されていないので早めに見ておいた方がよさそうです。
パンフレットは買った方がいい?

庵野作品ではお馴染みのネタバレ注意のパンフレットなのですが、
本作のパンフレット超ボリュームなので読みごたえ抜群です。
内容は
- キャストインタビュー
- スタッフインタビュー
- 人物相関図
- ストーリー
50ページ越えとなっています。
特にスタッフインタビューが、助監督、デザイナー、アクション監督、VFX、衣装デザインなど読みごたえ抜群なので、ファンは必見の一冊です。
入場特典はシン・仮面ライダーカード
数量限定で入場者プレゼントがもらえます。
それは全20種類のシン・仮面ライダーカードです。
レアカードもあり登場人物のサイン入りキラカードがあるようです。
最速上映の舞台挨拶で一文字役の柄本祐さんが当てていました。
自分のゲットしたカードも紹介したいと思います。

一発でキラカードしかも主人公の本郷毅!そして変身後のハチオーグ!
今年の運使い果たしてしまったかもしれないですね。
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